リウマチ科

関節リウマチと膠原病

リウマチは早期診断・早期治療・早期寛解が大変重要です

リウマチとは

リウマチという言葉は運動器の炎症、変性、代謝異常などに由来する、こわばり、疼痛、運動制限などを症状の主体とする疾患の総称です。(広く筋骨格系の症状をきたす疾患をリウマチ性疾患と呼びます。) 現在、関節リウマチのことをリウマチと呼ぶことが多いのですが、厳密には関節リウマチはリウマチ性疾患のなかのひとつの病名です。
この関節リウマチという病気は結合組織に病気が起こる膠原病のひとつですが、自己免疫疾患(免疫異常)という側面も持っています。
関節リウマチは効果的な治療薬であるメトトレキサートや生物学的製剤などが積極的に使われるようになり、早期診断治療により良好な疾患コントロールも可能となってきました。

対象疾患

関節リウマチを中心に膠原病及び膠原病類似疾患
具体的に関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、全身性強皮症、血管炎症候群、リウマチ性多発筋痛症、炎症性筋疾患、混合性結合組織病、ベーチェット病、脊椎関節炎、など。

診療方針

① リウマチ膠原病の症状は、全身多岐に及ぶため、内科各専門科、整形外科、皮膚科などと協力、連携をとりながら診療。
② 関節リウマチに対しては、従来の抗リウマチ薬(メトトレキサート、ブシラミン、サラゾスルファピリジン、タクロリムスなど)に加え、生物学的製剤の適正使用。
③ 関節リウマチ以外の膠原病についてはステロイド治療に加え免疫抑制剤などを使用し、集学的治療。必要により高次機能病院への紹介。
④ リウマチ膠原病に合併する間質性肺炎、感染症、および薬剤の副作用などに留意。